当教室のピアノはベヒシュタインa３アップライトピアノを使用しております。音楽は全身でリズムを感じ取るリトミック的な練習をする必要があるため、部屋を有効活用したかったということが一番のセレクト理由ですが、ピアノを探している時、1902年旧西ドイツ製造のベヒシュタインゴールドラインのアップライトを試弾する機会がありました。指がピアノの鍵盤に吸い込まれるような、しばらく弾き続けずにはいられない、素晴らしいピアノでした。しかし、教室を運営するに当たり、1902年製のピアノはメンテナンスが非常に難しく、他にないものか、と探している時に、学生のために作られたA116を紹介され、試弾した所、私が学生の頃愛用していたヤマハD5グランドピアノに匹敵する繊細な表現力がありました。集中して細心の注意を払いながら弾かないと明らかにミスが分かります。ある意味、とても厳しいピアノです。